銀粘土でプラチナコガネのブローチを作る

作り方

銀粘土を使ってプラチナコガネのブローチを作ります。

使用するもの

Pic.1  材料と道具

材料
・銀粘土(PMC アートクレイシルバー) 10g
・昆虫針(3号) 6本
・薄型タイタックA 1個

道具
・カッターナイフ
・ドライヤー
・カセットコンロ
・ザル
・金属ブラシ
・紙ヤスリ
・コンパウンド
・ドリル
・油性マーカ
・モデル

所要時間
・5時間程度(成形2時間、乾燥30分、焼成30分、研磨・仕上げ2時間)
※余裕を持ったおおざっぱな記録です。

作り方

1. 作り方のフロー
作り方のフローを下図に示します。

2. 大まかな形をつくる
まずは粘土を取り出し、大まかな形を整えます。
コガネムシは、縦長の楕円形をしています。粘土を近い形に丸めていきます。

Pic. 2
Pic. 3

背中側には丸みを持たせ、腹側は平たくします。
また、頭部は細めに、後部はずんぐりめにし、コガネ尻を作ります。

Pic. 4
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3. 細かい形を整える

3.1 背中側
コガネムシの体は、頭部・胸部・腹部に分かれていて、間にはつなぎ目の線が見えます。
つなぎ目の線は細いので、カッターナイフを使って、切り込み状の線を入れます。
粘土が柔らかいので、刃を軽く押し当てるだけで、線が入ります。

Pic. 6

つなぎ目の線が、立体的に入っていることを意識しながら、線を入れていきました。
カッターを持つ手は固定して、粘土を刃にあてながら転がしていくと、均等な深さで線が入っていきました。
また、頭部は少し出っ張っているので、頭部を前方に少し引き延ばしました。
目の位置にも線を入れ、形を整えます。

3.2 腹側

今度は、腹側を作ります。
ブローチの金具を取り付けます。

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3.3 脚の作成

さらに、脚を作ります。
少量の粘土を、こより状に細くまるめて、いい感じに曲げます。
説明がかなりアバウトですが、写真を見てもらえたら、わかると思います。
前後の各脚太さの違いも意識しています。

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厳密には、符節(爪がついている脚の先端部分)なども再現したかったのですが、強度も落ちるでしょうし、今回はスルー。

シンプルな形で試作することにします。

焼成後のブラシ掛けで折れたら元も子もないですし…

脚を6本そろえました。この時点でかなりいい感じです。
金属ならではの、ずっしりとした重みがあります。か、かっこいい…

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4. 乾燥させる
形が出来上がったら、粘土を乾燥させます。
乾燥時間は、温風ドライヤーで10分程度です。
温風を当て続けると、粘土が熱くなります。

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5. 焼成する
乾燥した銀粘土を焼いて、銀にします。
銀粘土は、銀粉末とバインダー(結合剤)を混ぜる合わせることで、粘土状の性質を待たせています。
焼成は、銀粘土に含まれるバインダー(結合剤)を焼いて飛ばしてしまい、銀だけを残す作業です。

焼成の推奨環境は800℃で5分程度だそうです。
カセットコンロとザルを使って、焼きます。
温度が上がってくると、粘土が赤く光ります。

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充分な時間焼成したら、コンロから離し、温度を下げます。
念のため、粗熱が取れたところで水に漬けました。

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6. 研磨する

焼成後の銀粘土には、表面に白い皮膜が残っています。これを金属ブラシで磨いて、銀色の面を出します。

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ブラシで磨いていくと…おお、すごい!ほんとに銀色になりましたよ。一気に金属感が出てきました。

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おや、脚が…!
細かいパーツの強度では、ブラシの力に耐えられなかったようです。なんとなく予想はしていましたが、結構ゴシゴシ磨かないといけないので、細かいパーツは後から組み立てたほうが良いようです。
とりあえず脚は諦め、全体をブラシで磨き終えました。

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7.脚の成形

脚は、磨かなくてもいい材料で別途作成することにしました。
ステンレス製の昆虫針を使いました。

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針をペンチで曲げ、脚の形にします。不要な部分は切り取ります。

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左右同じものを、前・中・後ろの3対作ります。
針は、そのままでは細いので、少しつぶして厚みを出します。

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取付用の穴をピンバイスで開けます。硬くてなかなか穴が開きません。
脚を最後に組み立てることが事前に決まっているのであれば、この穴は粘土状の時に針金を刺して開ければ良いですね。

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脚の取り付け
開けた穴に足を差し込み、余った粘土で固定します。

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今回は、脚の差し込み深さが浅いうえに、細くでっぱったパーツであり、壊れやすいことから、脚はあまり外側へはみ出さずに、コンパクトな配置にしました。

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ここで、固定用の粘土を再び乾燥させ、5~6.と同じ様に、焼成・研磨します。

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8.仕上げ
8.1 研磨
ブラシによって表面の銀が露出したら、ヤスリの目を細かくしていき、ピカピカになるまで磨きます。
紙やすりの目をだんだん細かくしていき、仕上げにコンパウンドで磨きます。
美しい金属光沢が見られるようになりました。

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8.2 脚の着色
オールシルバーでもいいのですが、目や脚を着色して本物のプラチナコガネに近づけてみました。

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完成!!

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銀にこだわらなければ、紙粘土で形を作って、金属光沢のある塗料を塗っても、手軽にいいものができるかもしれません。
しかしながら、銀は重厚感と高級感があり、かなりいい感じです。次はダイコクコガネなどデザインに凝ったコガネにも挑戦してみたいですね。

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